不動産屋が権利証と実印と印鑑登録カードを盗む


個人が業者に不動産を売却する時は、色々な危険があります。

特に、不動産業者と、自宅で売買の話し合いをする場合は、本当に危険だらけです。

主に神奈川県で多発している、悪徳業者の手口を紹介します。



手口


不動産業者は、最初の訪問では、一人で来ます。

菓子折りを持参して、紳士的に挨拶します。

有名な大企業の重役を名乗ります。

そして、あなたの不動産を買いたいと言います。

その値段交渉では、高値で買い取る口約束をします。

その後も何度も何度も、一人であなたの家を訪問します。

不動産業者は、売買について、細かい具体的な条件に関してほとんど話しません。

世間話をするだけで帰っていくという日も多々あります。

あなたが携帯電話を持っているかどうか尋ねたりします。

携帯電話を妨害する装置か何かを準備して、110番できなくするためでしょう。

あなたがトイレに行ったりして眼を離した隙に、実印や印鑑登録カードを探したりします。

ある時は、測量会社の人を二人ぐらい伴って来ます。

別の時は、他の不動産会社の人を二人ぐらい連れて来ます。

訪問を重ねると、連れて来る人数がだんだん増えていきます。

肉体労働者という外見の人が増えてきます。

大勢があなたの家に来ても、話をする人はせいぜい二人で、他の人たちは、ずっと黙っています。

トイレに行きたいぐらいしか喋りません。

そのようにして、数カ月が過ぎると、訪問の約束なしに、突然、あなたの家にやって来ます。

あなたが留守な場合は、約束なしの訪問を何度か試みます。

その時の、呼び鈴の記録画面には二人か三人ぐらい写っているでしょう。

(約束してない時には、いつも留守だとわかると、訪問の日時を電話で約束してから来ます。)

(但し、約束の時間より早く来ます。)

あなたが玄関を開けると、大勢がどっと雪崩れ込むように入ってきます。

あなたは面食らうでしょう。

この人数は、あなたの同居家族の人数によって変化します。

家族が二人だと六人ぐらいで、もっと家族が多いと、相手の人数は増えます。

二倍から三倍ぐらいの数でしょう。

しかし、直前の呼び鈴の画面には、二人か三人しか映りません。

他の人たちは呼び鈴の画面に映らない位置に隠れていたのです。

この時に、家の外に仲間の一人か二人が残ります。

外で、警察や警備会社の人を見張ったり、仲間が盗んだ物を受け取ります。

あなたの家に雪崩れ込んできた中の一人は、鋭い目つきで、室内を見回します。

電話線やインターネットの配線や防犯カメラの配線を眼で辿ります。

また部屋の天井の四隅をじっと睨みます。

これは、防犯カメラや防犯機器の有無や、電話やインターネットの機器の位置を確認してるのです。

あなたや家族は、大勢に、椅子を用意したりお茶を出したり、てんてこ舞いになります。

すると、停電になります。

一人が隙を見てブレーカーを切ったせいです。

コンセントからの電気で作動する、防犯カメラや防犯録画機器や電話機やパソコンやルーターは

停止します。

また、固定電話の線やインターネットの線も、あなたが気付かない間に抜きます。

110番できないようになります。

ドアや窓の、電池式の警報機のスイッチも、あなたの目を盗んで、全て切ります。

誰かがトイレに行きますが、長い間、戻って来ないでしょう。

トイレに行った振りをして、家中の部屋を家捜しします。

特に仏壇を、よく調べます。

不動産の権利証や実印や印鑑登録のカードや印鑑証明書を、仏壇に収める人が多いからです。

それらを見つけたら、外にいる仲間に渡します。

外の仲間は、実印を不動産売買契約書などの書類に押印したり、シリコンで型を取ったりします。

その後で、元の場所に戻します。

有効な印鑑証明書は持ち去ります。

印鑑登録カードの場合は、区役所に持って行って印鑑証明書をもらってから、

元の場所に戻すでしょう。

古い形式の不動産権利証(ノートのような形)は持ち去ります。

新しい形式の登記識別情報(一枚の紙)ならば、シールの下の暗証番号みたいな文字列を書き写して、

元の場所に戻すでしょう。

剥がしたシールを糊で貼り付けて、盗み見がバレないようにするかもしれません。

その間、大勢の仲間たちは、あなたの注意を惹きつけるようにします。

お茶のおかわりを所望したり、話をしたりします。

あなたや家族は、他の部屋で物音がするのに気付きますが、そこに行って確かめる余裕がありません。

仲間から目当ての物を盗んだという連絡が携帯やスマホで入ると、全員が引き上げます。

あなたや家族は、盗難に全く気付きません。

犯行グループは、あなたの不動産権利証か登記識別情報の文字列と、あなたの印鑑証明書と、

あなたの実印が押印されている不動産売買契約書を登記所(法務局の出張所)に提出します。

すると、あなたの不動産の名義が、変更されます。

あなたは、もう不動産の所有者ではありません。

その後は、取り返す手段がありません。

あなたは憤慨して、あなたを訪問した不動産業者の有名大企業の本社に、抗議の電話をかけるでしょう。

その時に初めて、有名大企業にはその人は在籍していないし、無関係だと、あなたは知ります。

万事休すです。

盗まれたという証拠がなければ、

警察は動きませんし、

弁護士を雇って民事裁判で争っても、負けます。

泣き寝入りするだけです。



盗難防止対策


有名な大企業を名乗る不動産業者が、最初に来た時に、

その大企業の本社の電話番号を、インターネットやNTT電話番号案内で調べて、

電話をかけて、その人が本当に在籍しているか尋ねましょう。

不動産売買の交渉だと説明すれば、丁寧に答えてくれるでしょう。


不動産業者と会わなければならない時は、喫茶店やファミリーレストランなどで会いましょう。

あなたの自宅には、決して入れないようにしましょう。


相手との会話は全て録音しましょう。


相手の全員の写真を撮りましょう。


大勢の人があなたの自宅に雪崩れ込んできたら、即座に110番しましょう。



盗難後の対策

地方法務局の出張所で、権利証・登記識別情報の盗難手続きをします。

 

権利証の場合は、担当者に、不動産業者の会社名や個人名や事件の経緯を詳しく話します。

 

また、印鑑証明を提出します。

 

 

あなたが印鑑登録した区役所や市役所で、印鑑登録の廃止手続きをします。

 

後日、事件後に新しく作った印鑑を登録します。

 

さらに、個人情報開示手続きをします。

 

その際に、不動産業者の会社名や個人名と事件の経緯を記入します。

 

開示された印鑑証明の申請書類に、犯人の筆跡や指紋が残っているかもしれません。

 

その時の防犯カメラに犯人の姿が記録されているかもしれません。

 

 

地元の警察署で、権利証の盗難届(被害届)を出します。

 

ここでも、不動産業者の会社名や個人名と事件の経緯を詳しく述べます。

 

盗難の明確な証拠がなくて受理されない場合は、

 

警察から法務局出張所の担当者に電話して話し合ってもらいます。

 

警察の受理証を法務局出張所に提出します。

 

 

法務局出張所の担当者と区役所(市役所)の印鑑証明の担当者は、

 

事件の深刻さを正しく認識して迅速かつ真摯に対応してくれます。

 

地元の小さな警察署の人には、不動産の基礎知識を、

 

理解しやすいように、被害者が教えてあげないといけないようです。

 

小さな警察署には、不動産の知識がある人が一人もいないようです。

 

 

後日、神奈川県警の本部に、相談に行くと良いかもしれません。

 

本部ならば、おそらく、不動産の知識のある人が誰かいるでしょう。

 

その時に、犯人の会社(不動産会社、測量会社)の登記事項証明書を警察に持って行くと良いでしょう。

 

会社の登記事項証明書の全部事項証明書の履歴事項証明書には、犯人の現在や過去の住所が載っています。

 

これで、警察が捜査するのが容易になります。

 

会社の登記事項証明書は、法務局の出張所(登記所)でもらえます。

 

 

被害者の会を作って大勢の連名で警察に刑事告訴しましょう。

被害者の人数が多ければ受理される可能性が大きくなります。

有名大企業から、他の被害者たちに、あなた(被害者の会)の連絡先を伝えてもらいましょう。



盗難の証拠を残す対策


盗みの現場をカメラで録画しましょう。

隣家の窓や庭や植木に防犯カメラや隠しカメラを、

 

あなたの自宅に向けて、設置させてもらいましょう。


玄関の外に防犯カメラを設置しましょう。

警備会社に設置してもらうのがベストですが高価です、

インターネット通販で防犯カメラと録画機を購入して、自分で設置すれば安価です。


電池で作動する隠しカメラを、不動産権利証や実印や印鑑登録カードが

置いてある部屋に幾つか設置しましょう。

犯行グループには防犯カメラの専門家がいるので、発見され除去される可能性がありますが、

カメラが複数あれば、一つは気付かれないかもしれません。

火災警報器や時計に見せかけたものや、スパイ映画にあるような超小型カメラが、

インターネット通販で安く購入できます。

 

 

 

境界立会の詐欺 と 

 

不動産仲介会社が依頼人の売主を欺いて登記識別情報(権利証)と印鑑証明ををだまし取ろうとした件については、

 

https://fudousansagi.web.fc2.com/

 

を参照して下さい。

 


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